36歳女性「おばあちゃん」と呼ばれ幸せを感じる訳 17歳上の事実婚パートナーは「ガツガツ系」

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家族の介護も経て「事実婚」を選んだ36歳女性の思いとはーー?(イラスト:堀江篤))

苗字が変わるくらいなら法律婚はしたくない、お互いの子どもへの配慮で相続権が発生しない形で一緒に住みたい、法律に縛られず愛情だけを絆にして結婚生活を送りたい……。「事実婚」と一口に言ってもその理由や内情はさまざまだ。澤田真央さん(仮名、36歳)も事実婚を選んだ一人。パートナーは17歳年上の明夫さんだ 。

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「主人とは30歳のときに仕事先で知り合いました。その直後に私の母が自殺し、2カ月後に交際を始め、ほどなく半同棲を開始。父は年の差がある主人との交際に断固反対で、亡くなるまで認めてくれませんでした。父が亡くなって空き家となった私の実家は事故物件で買い手がなく、将来のことも考えて解体し、新たに新居を建てて一昨年から2人で暮らしています」

真央さんは大変な過去を淡々と話してくれる。ボブカット姿で雛人形のように見える可愛らしい女性だ。事実婚のパートナーを「主人」と呼ぶあたりに古風な価値観も伺える。

ヤングケアラーだった真央さん

大企業の出世コースにのっていた父親と専業主婦の母親の間で一人娘として不自由なく育った真央さん。しかし、中学生時代から母親のそううつ病(双極性障害)が悪化。単身赴任生活の父親に代わり、自分がずっと介護をしてきたと振り返る。今でいうヤングケアラーだったのだ。

「ほかの子たちのようには自分の時間は持てませんでした。その母が60歳で命を絶ち、父も5年後に心筋梗塞で倒れて亡くなった状態で見つかりました。持病があったのにお酒を飲み続けて亡くなったのは、連れ合いがいなくなって会社も定年退職して精神的にガクッときたからだと思います。

そのときの私の正直な感想は、『やっと終わったな』というものでした。もちろん、寂しさはあります。でも、病を抱えたまま老いていく両親の姿を見たくない、という気持ちもあったのは事実です。肩の荷が下りた気がしました」

そんな真央さんは食品会社の正社員として営業を担当している。営業先で知り合ったのが明夫さんだ。

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