日本人が英語会議で「使い物にならない」根本原因 リモート会議ならではの効率アップの方法がある

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2.リモート会議ならではのコツをわきまえる

リモート会議では、相手の目に映る情報は画面でわかる範囲に限られます。よって、カメラで映る範囲の表情と手振りを、いつもよりも大げさにするといいでしょう。目線は、アイコンタクトではなく“カメラコンタクト”することになります。これは、慣れるまで結構難しいものです。

聴覚情報を有効に活用

さらに、聴覚情報については次のような点をより意識することが有効です。

・意識してはっきりと話し、語尾を曖昧にしない。
・結論を最初に言い、その理由や裏づけをあとから論理的に説明するという手法を徹底する。
・聞いてほしいことは「これから大事なことを言う」と表明し、少しポーズをおいて注目を集めてからいう。
・前提知識や共有情報がないことを前提に、相手が理解できるようなローコンテクスト*1で話す。
・始めに会議のゴール、つまり限られた時間内で出すアウトプットのイメージを参加者が共有する。
・会議に時間よりも早めに入っておき、雑談して信頼関係の構築をしやすくする。
・チャット機能をうまく使って、いいたいことの文字化、参考情報の提示、議論の流れを変えるコメントなどを差し込む。

こうしたコツをわきまえておけば、生産性を高める一助になるでしょう。

3.根本的な解決策は、今までよりも高い英語力をつけること

リモートで業務を行い、オンライン会議が増えるなかで、ビジネスパーソンはリモートならではのやりにくさを感じているようです。私たちが実施したアンケートで「業務上、リモートで英語コミュニケーションを取るうえで難しいことは何か」と聞いたところ、約6割の人が「自分の意図が伝わったかどうかわかりにくい」、次いで約半数の人が「相手の意図を理解しづらい」*2と答えています。

前者を解決するためには、より精度の高いスピーキング力が求められ、後者はより高いリスニング力が必要となります。実際、オンライン会議で必要な力として、8割強の人たちがスピーキング力とリスニング力*2を挙げています。

コロナ禍はビジネス英語のコミュニケーションスタイルを大きく変えました。その意思疎通の難しさゆえ、英語力が高いほど、上級者のなんと半数近くが「リモートで信頼関係を築きにくい」*2と感じています。

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