「チームワーク」が職場の混乱を招くワケ プロ集団を好む人、仲良しクラブを好む人

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「チーム=みんな」と考える女性

一方で、女性が「チームで働く」と言ったときにイメージするのは、そのどちらでもないことが多いかもしれません。

多くの女性に支持されるのは、「みんなで働く」というもの。縦社会ではなく横社会に生きる女性たちは、序列をつけて、一方的に命令を出したり従ったりすることに、強い違和感を覚えます。

みんなで情報共有し、みんなで作業し、みんなで徹夜する。ギスギスとそれぞれの職務を果たすのではなく、和気あいあいと和やかに、みんなで分担してみんなで働きたい。それが彼女たちの望むチームワークです。

みんなで成功すればみんなでうれしいし、みんなで失敗したなら責任も分散される。査定に差はつかず、序列も明確にならない。そういうチームワークをしたいのです。

「チーム観」がずれているとバラバラに

以上、おおまかに3つほど代表的な「チームワーク観」を挙げてみました。

もちろん、どれがよくてどれが悪いということではありません。「みんなで」働きたがる男性もいますし、職場によっては「プロ集団」を気取ろうにもそうもいかない現実もあるでしょう。

ただ、和と団体行動を重んじる日本人は、ともすると考えなしに「チームワーク」「一丸となって」という言葉に逃げ込みがち。リーダーにしろ、メンバーにしろ、いったいどういう意味で「チーム」という言葉を使っているのか。一度丁寧に探り、すり合わせるところから、「チームワーク」を始めてみてはどうでしょうか?
 

五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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