「双子パンダ」観覧抽選24倍の日も、狙い目はいつ? 室内と外でかなり違う「観覧ポイント」を解説

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(2)については、上野動物園が感染拡大対策で、完全予約制の入園制限をしていることが背景にある。入園者は、予約した整理券の時間にしか入園できない。予約は先着順で、午前の整理券は早々に満員になる。だが整理券を逃しても、パンダの母子3頭の当選券の時間が午前なら、午前に入園できるのだ。

早く入園すれば、園内に長く滞在できる。加えて、シャンシャンを見るための待ち時間も比較的短い。シャンシャンの再観覧列は、待ち時間が1時間を超えることが多いが、早く入園すれば並ぶ人も少ない。そのようなわけで、午前の入園は人気がある。

ちなみにシャンシャンの観覧では、2018年2月1日から抽選制がなくなり、先着順の整理券を取れば誰でも1日1回、観覧できることになった。1歳になる直前の2018年6月5日からは整理券制もなくなり、受付時間内に観覧列に並べば、誰でも何度でも観覧できるようになった。

外なら待ち時間も双子を観覧できる

双子の観覧の抽選制がいつ終わるか分からないが、せっかく当選したなら、ルールとマナーを守ったうえで、少しでもよく見たいものだ。筆者は実際に経験して、外の観覧と室内の観覧では大きく2つの違いがあるとわかった。

観覧ルート。パンダが外にいても、観覧者は建物(図の右上の「パンダ母子室内」と書かれた場所)の中を通って移動する(筆者撮影)

まず、観覧ルートを簡単に説明すると、観覧者は外の観覧通路を通って建物(室内パンダ舎)に入る。パンダが室内にいれば、そこで観覧して建物を出る。パンダが外にいれば、建物を出てパンダを観覧する。観覧者は、建物に入る直前で10~20人ほどのグループに分けられ(筆者の経験では10人前後が多い)、グループごとに移動する。

外と室内の観覧の大きな違いの1つは、外のほうが、観覧時間がはるかに長いこと。外では1分ずつ4カ所のエリアで計4分の観覧が可能だ(最後の1カ所は見づらいので、3カ所・計3分と数えることもできる)。1分ごとの移動時間も含むと、もっと長い。

しかも外なら待機中も観覧できる。外の観覧通路は前列と後列に分かれていて、観覧者は最初に後列を進んで建物(室内パンダ舎)に入り、再び外に出て、観覧通路の前列を1分ずつ移動する。

このとき、後列で並んで待っている間も、パンダが結構見えるのだ。移動時間になっても動かない人もいるので、上野動物園の職員の間では、後列から見えないように仕切りなどを設置する案も出たが難しく、現状では実現していない。

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