「双子パンダ」観覧抽選24倍の日も、狙い目はいつ? 室内と外でかなり違う「観覧ポイント」を解説

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外と室内の2つ目の大きな違いは、ガラスの反射だ。双子がいる場所は、外も室内もガラス越しに観覧するのだが、室内は外よりも反射が激しい。日差しの強い日は特によく反射する。

室内で反射すると、同じグループの人だけでなく、後ろで待機している次のグループの人や、出口付近で観覧している前のグループの人の姿もガラスにはっきり映ってしまう。白いマスクは特に目立つ。

そのためパンダがよく見えないうえ、写真も撮りづらい。ほかの人の顔が判別できる状態で写真に写ってしまったら、SNSなどにアップする際は、ぼかしたり、トリミングしたりするほうがいいだろう。

一方で、室内のほうが良い場合もある。1つは、パンダとの距離が近いこと。もう1つは、レアな授乳シーンに遭遇する確率が外より断然高いことだ。上野動物園によると、4月26日時点でシンシンが外で授乳したのは、3月3日にレイレイに対して8分ほど行った1回だけ。現在シンシンは夜間から早朝にかけて授乳することが多く、この時間は閉園しているが、もしかしたら開園中も授乳して、その様子を観覧できるかもしれない。

以上のような点と当選確率を踏まえたうえで、日時を選んで応募し、観覧するのがおすすめだ。なお、応募する時間は双子の観覧時間ではなく、入園時間であり、正門から双子がいる場所まで歩いて10分近く、混雑していれば20分ほどかかる点には注意が必要だ(参照:『「双子パンダ」9カ月で約20kgにぐんぐん成長の今』)。

3年ぶりのGW開園

上野動物園はゴールデンウィーク(GW)期間中の5日間、開園時間を1時間延長して午後6時までとする。同園は2020年と2021年のGWにコロナ禍で休園したため、GWの開園は3年ぶりだ。

GWの母子3頭の観覧抽選は終わってしまったが、シャンシャンと父親のリーリー(力力)は抽選なしで見られる。上野動物園への入園整理券は、ほとんど残っていないものの、キャンセルが出ることもある。

筆者が確認した限りでは、キャンセルは、前日の夜と当日の午前7時~9時ごろに出ることが多い。機会があれば、感染対策に気をつけながら動物園に出かけてみてはいかがだろうか。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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