BMW7シリーズ最高峰がV12⇒EVへ変貌した意味 歴史や伝統を捨ててもいい圧倒的存在になれるか

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強烈なインパクトを残すフロントマスクに生まれ変わったBMW「新型7シリーズ」(写真:BMW、以下同)
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BMWは4月20日にフラッグシップセダンの新型「7シリーズ」を世界に公開した。1985年のデビュー以来、通算7世代目という節目のモデル。本来は北京モーターショーでお披露目するはずだったが、ショーが土壇場で中止となったことで、発表はオンラインで行われた。

とりわけ、あのクリス・バングルがデザインした2001年の4世代目以降、7シリーズのフルモデルチェンジは常に物議を醸してきたと言っても過言ではないが、新型もまた大胆に攻めたモデルとなっている。理由は、言葉を尽くすよりも、その外観を見ていただければ一目瞭然だろう。

(外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

これまでのBMWにない表情

まずインパクトが大きいのが、その顔。上下2分割されたヘッドライトユニットによって、これまでのBMWにないサイバー感の強い表情が作り出されている。キドニーグリルもまたさらに大きくなったようだが、その印象も薄まるほどと言っていい。

実際には新型7シリーズのデビュー直前に、BMWは大型SUVのX7のフェイスリフトを行い、これと同じようなヘッドライトの意匠を採用していた。予め地均しは行われていたわけである。

全体のフォルムは古典的なセダンなのだが、こと7シリーズと見た時にはボディが上下に分厚いのが気になる。7シリーズと言えばスマートでスリーク、スポーティというのが身上だったのに、最初に見た時には同じグループのロールス・ロイスの新型車かと思ってしまったぐらいだ。

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