ティム・クックが語ったジョブズから誘われた日 「頭がおかしい」と言われてもアップルに移った訳
アップルに入るまで、業界トップの会社で経験を積んだ
デイヴィッド・ルーベンシュタイン(以下、ルーベンシュタイン):今日の立場を得るまでの来し方について、お伺いしたいと思います。アラバマ州で育ちましたね。
ティム・クック(以下、クック):その通りです。メキシコ湾に面したモービルと、フロリダ州ペンサコーラの間にある、とても小さな田舎町です。
ルーベンシュタイン:高校時代はスポーツで鳴らした学生でしたか? それとも勉学に秀でていましたか? あるいはテクノロジーおたく?
クック:人に知られるほど何かに秀でていたかどうか、定かではありません。努力はしましたよ。成績もまずまずでした。幼いころ恵まれていたのは、愛情に満ちた家族に囲まれ、優れた公立高校制度のなかで育ったことでしょうか。これは大きな恩恵でした。正直に言って、今ではこれだけの恩恵が受けられる子どもたちはそういないと思います。
ルーベンシュタイン:その後、オーバーン大学に進みました。大学生活はどうでしたか?
クック:なかなか良い学生生活でした。本格的にエンジニアリングにのめり込みました。いわゆるインダストリアル・エンジニアリングですね。
ルーベンシュタイン:そしてIBMに入社します。
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