高島:そういうタイプは「将軍」ですね(笑)。僕は、大名ですから。しかも、小さい藩の。
楠木:オイシックスも14年経って、社員数もかなり増えていると思います。マネジメントの部分で、当初とやり方は変わってきていますか。
高島:大きく変わっています。やはり、メンバーが30人のときと、100人のときでは、マネジメントのやり方は変える必要がありますね。
楠木:高島さんは、長時間働くタイプですか。
高島:どちらかというと、長く働くタイプだと思います。
楠木:それは特に苦ではない?
高島:はい。僕が苦手なのは、イヤイヤやることです(笑)。高校でも、他人から○○委員をやりなさいと言われると、まったくやる気が出ないのですが、同じことをするのでも、自分からやろうと思ったことはとことんまでやるという。イヤイヤ物事をやる能力は極端に低いです(笑)。とにかく、夢中になれることでないとダメです。
楠木:それがチームマネジメントであると。
高島:それから、僕の場合、ひとりで夢中になっている状態は「集中」と見なしています。「夢中」の状態とは、チームの仲間で熱中していることです。
楠木:ああ、それは秀逸な区別ですね。僕は、チームワークというものが苦手でして、そのよさがまったくわからなかったのですが、今のお話を聞いて、初めて、頭でわかったというか、言語的な理解が得られました(笑)。体ではわかっていないと思うけど(笑)。
大切なのはゴールかプロセスか
楠木:個人的に好きなことは何ですか。
高島:お話したフットサルとか、最近はケガをしてあまりやっていませんが、バスケットとかですね。どちらかというと、大きなボールを扱うスポーツです。
楠木:卓球や野球ではないと。スポーツ以外の文化系種目では何ですか。
高島:本も映画もマンガも好きです。それで、自分が好きな本や映画を、何度も繰り返して、読んだり見たりします。
楠木:暇なときは何をされていますか。
高島:暇が苦手なのです。何をしていいのかわからなくて。だから、長時間仕事しているのかもしれないです。
楠木:暇のときにはですね、明らかに暇なように振る舞うといいですよ。ベッドの上で静かにボーっとしてみたり。暇だから何かをしなきゃいけないと思うのはダメです。これは僕の場合ですけれど(笑)。高島社長にとって、今、見えているゴールはどんなものですか。
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