自分らしいキャリアが見つかる「心の声」の聞き方 本当の「やりたいこと」を知った2人のプロ対談

印刷
A
A

齋藤:そうやって内省した結果、自分の中に「絶対にやりたい何か」はなかったんです。一方、周りには「どうしてもこれがやりたい」というものを持っている人がいっぱいいて、それに対して自分が得意とするビジネスのクリエイティブでわかりやすく役に立てる。

しかもそれが自分にとって楽しいことだと気づけたから、「これでいいじゃん」って思えたんでしょうね。

篠田:楽しいと思えたことが大事だったのでしょうね。でも、山にこもって1人で内省してその境地に至る人は稀有だと思います。

人に聞いてもらうことで自分を理解する

篠田:多くの人はそう簡単に「これだ」というものはつかめないじゃないですか。私もいろいろな人に話を聞いてもらって、都度感じていることを頑張って言語化した結果、それが蓄積されて自分を理解できたように思っていて。周りの人が鏡になってくれた感覚があるんですよね。

篠田氏(左)と齋藤氏。盛り上がった対談は2時間近くにおよんだ(撮影:梅谷秀司)

齋藤:わかります。僕も基本的には壁打ち相手がいたほうがいいタイプですね。

ただ、僕の悩みは誰にも通じていないんですよ。「自分が勝たせたんだ」とか「フォーブス載りたい」とか、ともすればちょっと自慢話っぽくなっちゃうし、そもそも恥ずかしい(笑)。

篠田:太郎さんには多動なイメージがあるのに、動と静でいうところの「静」を選んだことも意外な感じがします。「そうしなきゃ」という切迫感があったんでしょうね。

齋藤:本当はものすごく寂しがり屋だから、1人で山にこもるのは嫌だったんですけどね。それでも連絡をシャットダウンして追い込んで、「俺は何をしたいんだ?」を紙に書き出して。夜は月を見ながら1人でたき火してベロンベロンに酔っ払って泣く、みたいな(笑)。

山奥で何やってるんだろうって感じだけど、そうやって無理やり自分に向き合いましたね。また悩むようなことがあったらやろうと思っています(笑)。

(構成:天野夏海)

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
TSMCが触手、日本の圧倒的な「半導体技術」
TSMCが触手、日本の圧倒的な「半導体技術」
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
「カップ麺の牛乳戻し」、子どもの食生活が危機的だ
「カップ麺の牛乳戻し」、子どもの食生活が危機的だ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT