自分らしいキャリアが見つかる「心の声」の聞き方 本当の「やりたいこと」を知った2人のプロ対談
齋藤:篠田さんは最初に銀行に就職したんでしたっけ?
篠田:そうです。早々に合わないと思って、仕切り直すためにアメリカに留学し、マッキンゼーなど外資系の大企業に在籍してきました。
その後も当然のように外資系の大企業でキャリアを歩んでいくと思っていましたが、「ちょっと違うかも」と感じ始めたのが30代後半でしたね。
齋藤:何が「違うかも」だったんですか?
「大企業での仕事に燃えない」と気づく
篠田:部下が増えようが、予算が増えようが、私は全然燃えなかったんです。それは私にとって大きな葛藤で。
当時はベンチャー企業に転職するのは一般的じゃなかったし、初めは大企業で働くことに違和感を持つ自分自身を疑っていたんですよ。
でもマッキンゼーの元同僚と食事をしたとき、彼がきょとんとした顔で「俺は部下が10人より50人、50人より100人がうれしいよ」と爽やかに言い放ったんです。彼はそこにまったく疑いがないんですよね。実際に、のちに彼はグローバルカンパニーの社長になったわけです。


















