2輪車の魅力が今だからこそ見直されている理由 3年ぶりモーターサイクルショーで見た最新事情

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軽2輪車は2019→2020年に+27.5%、小型2輪車は2020年→2021年に+24.0%、2022年は3カ月間の累計で46.1%と新車での販売台数を大きく伸ばしているが、ここには原付第一種/第二種から軽2輪車へ、軽2輪車から小型2輪車への、それぞれステップアップ組が相当数含まれている。

一方の2輪車運転免許証の保有者数はどうか。警察庁による「運転免許統計 令和2年版」にある「種類別新規運転免許証交付件数の年別推移」(失効新規の交付件数を含む)によると2020年の新規交付件数は2019年から317人増とほぼ横ばいだ。

これは2020年初頭からのコロナ禍が要因で、2020年の9月あたりまで休校していた自動車学校が多かったことも要因だろう。

その反動とみられるが、現在、自動車学校は2輪車/4輪車ともに活況だ。自動車学校では学科と呼ぶ教室での授業のほかに、技能教習と呼ぶ実車での運転があるが、技能教習の予約が取りづらい状況が続いている。

3年ぶりに開かれた東京モーターサイクルショー

そうしたなか、東京、大阪、名古屋でモーターサイクルショーが開催された。

このうち筆者は、去る3月25日~27日に開催された「第49回東京モーターサイクルショー」(東京・ビッグサイト)を取材した。

コロナ禍により3年ぶりの開催となったことから待ちわびていたライダーが多かったようで、期間中の総入場者数は12万3439人を数えた。また、出展者数は153、出展車両は560台と規模も大きかった。ただし、前回2019年までは15万人程度だったので、予断を許さないコロナ禍による人数規制によって入場者数の水準は落ち着いていた。

会場では国内外の2輪車メーカーが新型車を出展し人気を博していたが、同じくらい人目をひいていたのが用品メーカーだ。

「2輪車専用ドライブレコーダーの販売が急激に伸びています。車体の前方だけでなく後方にもカメラを設置する2カメラ方式が好評です」と語るのは、ミツバサンコーワ開発部企画販促課の塚越太郎さんだ。

車体が小さいことから4輪車以上にあおられてしまう、もしくはあおられたとライダーが感じるケースが多い2輪車では、以前からドライブレコーダーの要望が高かった。

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