2輪車の魅力が今だからこそ見直されている理由 3年ぶりモーターサイクルショーで見た最新事情

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高速道路で車両が動かなくなり、本線車道や路肩に停止したときには、発炎筒類のほかに、停止表示板(三角表示板)または停止表示灯を車両の後方に設置して後続車からの追突事故防止に努めなければならないが、これは2輪車も同じだ。 

自動車関連の用品販売を手がけるニューレイトンでは、バイク専用三角停止表示板を販売する。筆者の愛車である大型バイクには荷物を収納するパニアケースを装着しているので、これまで4輪車用の三角表示板を搭載していた。

しかし、大きく場所を取るため、会場で販売していた小型のバイク専用品を早速、購入してみた(税込2500円)。実物は小さく(234mm × 47mm × 110mm/ケース収納時)、軽量(430g)だが、通過する車両の風圧でも倒れないよう、タイヤと固定する器具が付いている国家公安委員会認定品である。お世話にならないよう、日頃の点検整備をしっかり行い、安全なライディングを継続したい。

スズキの大型スポーツバイク「GSX-S1000GT」に乗ってみた

最後に最新の2輪車事情を探ってみた。試乗したのはスズキの大型スポーツツアラーバイクである新型「GSX-S1000GT」だ。

2022年2月17日から国内販売を開始したGSX-S1000GTは、直列4気筒998ccでいわゆる“リッターバイク”と呼ばれるカテゴリーに属し、226kgと軽量なボディに150PS/10.7kgf・mの高出力エンジンを組み合わせる。

スズキの大型スポーツツアラーGSX-S1000GT(筆者撮影)

見た目はとても精悍で、このエンジンスペックだからいかにもベテランライダー向けのスポーツバイクと思われるだろうが、じつはあらゆる道路環境で乗りやすかった。

ハンドル位置が高めで幅も広く、シート高は810㎜と低くて車幅が狭い。つまり筆者(身長170㎝)のライディングポジションとしては、サイドスタンドで停車する車両にスッと跨がれて、車両重量が軽いので引き起こしも容易。さらにハンドルのグリップ位置は起こしたままの上半身からそのまま手を伸ばし握れるので無理がなかった。

エンジンスタートから1速へシフトしてクラッチミートさせる。「ローRPMアシスト」の効果でエンジンの回転落ちが少なくスムースに発進した。その後のシフトアップでは「双方向クイックシフトシステム」が大いに役に立った。通常のマニュアルトランスミッションの2輪車は4輪車と同じくクラッチ操作を行ってシフトアップ&ダウンを行う。

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