崖っぷちOL、エリートに揉まれ一皮むける

コンプレックスにSay Good-bye

美人に生まれて高収入の男性といい結婚をして、仕事をしながら子育てをして……天から二物どころか三物も四物も与えられている人がいる一方で、私は食費節約のために夜な夜なパンをこね、「もう、これはどうしようもない差がついてしまったから、来世で頑張るしかないか……」と半ばあきらめモードだった。

神様も、もうちょっとこう不公平がないように、人生のイベントやら能力やらを采配してくれぬものだろうか?

しばらくひとりで引きこもって生活していたが、転職後しばらくして、ビジネススクールの門をくぐることにした。授業と新たな友人たちとの出会いのおかげで、私のマインドセットも随分と影響を受けたと思う。崖っぷちOLの私が、ビジネススクールでどんな人たちと会って、どう影響され、人生がどう変わっていったのかを、今回は紹介したい。

エリートとの出会いは緊張の連続

なにせ、ビジネススクールの入り口をくぐるだけで、「石投げられるんじゃないだろうか」なんて心配していた私である。最初のうちは、名刺交換をするたびに緊張していた。どれだけあこがれても、門前払いを食らった名だたる大企業の方々。若くして会社を興している経営者。グローバルなサムシングを手掛けているカッコいい外資系企業の英語の名刺。エトセトラエトセトラ……。

聞いたことのない会社でも、「な、なんかすごそうだ、いや、きっとすごいに違いない」と邪推してしまう小市民の私は、とにかく表情だけでも冷静に保つのが精いっぱいである。

今となっては笑い話だけど、生まれたての子鹿のようにガクガクブルブル。心臓はつねにバックバク。この鼓動は、もしかして恋……?と頬を赤らめてしまうほど緊張して、あいさつしたりしていた。

「へ~、何をしている会社なんですか?」

平然と話しかけられるとほっとした。

必死にならざるをえない環境で得られるもの

しかし、授業が始まると、今度はついていくのに必死で、人の目など気にしてられない。高い学費を払って勉強しにきているので、とにかく手を挙げねば!と躍起になり、1日に数回は発表できるようになってきた。

授業だけでは理解が追いつかないので、別の日に設定された勉強会などに参加するようになる。私よりずっと頭がよさそうに見えたエリート会社員の人たちも、私と同じようにうなりながら教材を読み込んでいて、親近感を覚えた。一緒に富士山を登るようなもので、初対面の緊張感などすぐに消え、登山仲間のような気持ちになった。

次ページひたすらに貪欲なビジネススクールの仲間たち
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