崖っぷちOL、エリートに揉まれ一皮むける

コンプレックスにSay Good-bye

侮るなかれ、ビジネススクールのネットワーク

授業では、各自が自分のペースとスケジュールで受講科目を決めているので、一度しか一緒にならない人もいるし、頻繁に顔を合わせる人もいる。だが、一度会ったら大抵、Facebookでネットワークがつながるので、誰がどんなことをやっているかはすぐにわかる。そして、かつての登山仲間に新たな動きがあれば、応援するために即行動。

東に同級生がバーを開業すると聞けば、連日誰かが食べに行き、Facebookでチェックイン。西に仲間が開発を担当している新商品が出たとあれば買いに行き、南に起業準備中の者あれば自分の持っているネットワークを紹介し、北に本を出版した者あればすぐに購入し感想をシェアする、といった具合。

この温度とスピードと課題マウンテンの登山を何度も体験していると、自然と思考回路も変わってくる。崖っぷちでもがいているときには、バリキャリエリートとして遠い世界の宇宙人のように見えた人たちも、同じ泥臭い人間で、水面下では激しくバタ足していた。人は人。自分は自分。隣の芝生の青さより、まずは自分の芝生を手入れしなくては。

さて、短期間でこんなふうに環境が変化すると、久しぶりに会う昔の友人にはかなり驚かれる。「あんた、こないだまで暗い顔して来世で頑張るとか言ってたのに、どうしたの?」。

人と比べて自分はなんて不幸なんだ、グチグチグチ……とエンドレス不幸ごっこをしていたこともあったが、いつの間にか、自分のキャリアや過去の経験に自信喪失していた事実すら忘れていた。昔は人からのアドバイスも素直に聞き入れず迷走ばかりしていたのに、今では私が転職相談なんかに乗ったりしているから、ちゃんちゃらおかしい。が、やっぱり声を大にして言いたい。

行き詰まっているなら、思い切って環境を変えちゃえ! 付き合う人間を変えちゃえ!――と。かくして、人は変わるのである。何歳になっても。

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