佐藤ママが「勉強をしなさい」と言わない深い理由 子どもに「学習の習慣」が身につく母親の口癖

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私が子どもたちにその日の勉強の進み具合を尋ねるときの言葉は、「今日の予定は全部終わったの?」でした。

小学校中学年ぐらいまでは、子どもが自分1人で計画を立てるのは難しく大変ですから、お母さんが計画を立てるか、子どもと相談しながら一緒に立てるといいと思います。そして、子どもは予定表に書かれた勉強内容を日々やっていけばいい状態にしましょう。

計画を立てて、それを毎日の習慣としているのであれば「今日の予定は終わったの?」が正しい声かけです。「どれだけやった?」と聞くのはナンセンスですね。

勉強計画は親子で立てる

親が計画を立てるためには、子どもの学習内容、宿題などを具体的に把握することが必要です。中には、「子どもが1人で計画を立てたほうが自立につながる。だから、子どもに自分で計画を立てさせるべき」という考えの人もいます。特にお父さんは「計画の立て方を学ばせよう」と考える傾向があります。よくある「お父さんアルアル」です。

でも、小学生に計画を立てさせると、雑で楽なものか、やる気でギュウギュウに予定が詰まった計画になってしまいます。

一方、親が立てると期待と欲で時間や量が多くなりがちです。だから、親子で相談しながら楽しく計画を立てて、「これでまず1週間頑張ってみようか」と声をかけるのがいいと思います。

立てた計画に従って問題を解き、ゲームの敵を倒すような感覚で楽しくやれるといいですね。1週間やってみて、時間や量が適正かどうかをチェックして微調整します。予定を詰め込みすぎてうまくやれなかったときには、「やっぱり、この予定じゃ疲れるよね〜」と言って、その後は量を減らせばいいのです。逆に、余力があれば、もっと時間や量を増やしましょう。

このように親子で計画を立てて、実際にやってみて、微調整することは、親にとっても子にとってもいい経験になります。

佐藤 亮子 「東大理Ⅲに合格した3男1女」の母

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さとう りょうこ / Ryoko Sato

大分県出身。津田塾大学卒業。大分県内の私立高校で英語教師として勤務。結婚後、夫の勤務先の奈良県に移り、専業主婦に。長男、次男、三男、長女の4人の子どもを育てる。長男、次男、三男は灘中学・高等学校を経て、東京大学理科III類に進学。長女は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科III類に進学。現在、長男、次男、三男は医師として活躍。長女は東大医学部の学生。その育児法、教育法に注目が集まり、全国で講演を行う。『頭のいい子に育てる 3歳までに絶対やるべき幼児教育』(東洋経済新報社)ほか著書多数。

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