5日間のタイ旅行で感じた会社員が行くハードル 2年1カ月ぶりに海外へ、現地の様子をレポート

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ストロベリー味などの鯛焼きを売るアムパワーの屋台(筆者撮影)

タイの街並みはかつてのままだった。ただ、マスク着用が予想以上に徹底していた。ローカル線の車窓を眺めていると、照りつける太陽のなか、屋台で調理をしている中年男性もマスクをしていた。

反面、バンコクの高級レストランでは大声でしゃべりながら食べるゲストも目立ち、静かに食べることはそれほど求められていないように見えた。

日本に入国する際は、MySOSというアプリを事前にダウンロードしておく必要がある。誓約書の記入などは旅行前に済ませておいたがPCRの陰性証明書だけは、現地で発行されてからアップするしかない。

陽性ならタイで10日隔離

このPCR検査の結果が出るまでは、気が休まらなかった。この結果で陰性にならないと日本に帰国することができないうえ、タイで10日間隔離されることになる。

勤め人にとって10日間はかなり長い。さらに理由が海外旅行となっては職場での心象が悪いことこのうえない。日本帰国時に待機がなくなったのはあくまで「陰性」だった場合である。

さらにいうと10日間で帰れる保証があるわけではない。

筆者の知人で会社員のA氏が東南アジアのある国から帰国する際にPCR検査をした結果、陽性となった。よく知られているように、新型コロナウイルス感染症は10日間をすぎるとほかの人に感染させるリスクはほぼないが、この期間が過ぎても一定の間は陽性の反応が出るといわれている。

それにもかかわらず、「陽性」という結果にしばられて、20日間以上も現地で足止めを余儀なくされたという。A氏いわく「10日経過したら、人に感染させるリスクはほぼないのだから、検査結果にかかわらず入国を認めてほしい」とのことだ。

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