國則:絵本の読み聞かせをするなかで、登場人物を娘たちの名前に置き換えたり、飼っている犬を登場させたりすると、子どもが喜んでくれることに気づいたのが着想のきっかけです。
幸いにも、うちはデザイン制作会社なので、絵本の作り方はわかる。そういう経緯で、まず、絵本のフルオーダーサービスを始めたんです。ただ、このサービスは完全フルオーダーだったため、価格も「1冊10万円~」と高価。もっとお手頃な価格で届けたいと考えました。

角田:そこから、名前はもちろんのこと、主人公のアバターも決められる、アバター絵本のサービスにつながっていくんですね。
國則:そうなんです。名入れ絵本といって、子どもの名前を入れられる絵本自体は以前からありましたが、海外の絵本でやっていることが多くて、「登場人物が外国人の子どもなのに、名前は日本人だと違和感がある」と言われている現状があるのも一因でした。
その後、一応なんとかサービスをリリースさせたんですけど、「絵本を贈り合う文化を作りたいと思って始めたけど、広めるために何をすればいいんだろう?」と迷うようになって。
そうしたら、一緒に会社を経営していた相棒に「受託制作業は僕にまかせて、社長は学んできてよ」と背中を押してくれて、社会人大学院に行くことにしたんです。
入学と同時にコロナが流行
角田:そうして2020年4月に、事業構想大学院大学に入学されたわけですが、学生生活は実際どうでしたか?
國則:それが、入学と同時にコロナが流行し、緊急事態宣言が出されたんです。6月に入学が延期され、入学式もないまま、オンラインで授業が始まりました。また、同じ頃にその相棒が、コロナとは関係のない病気で急死してしまって。
角田:それは大変でしたね。
國則:受託制作の仕事もやっぱり減少していましたし、会社も自分自身も、どうなるかわからない状況でした。でも、亡くなった相棒が背中を押してくれた事業をなんとしてでもやり遂げたいという想いから、続けることにしました。
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