技術を要求する新たな仕事が生み出される
産業革命は18世紀から19世紀にかけてイギリスの織物産業を中心に始まりました。19世紀初頭、労働者たちは機械化・自動化により仕事を失うと「ラッダイト運動」を起こし、機械を破壊する行動に出ました。しかし、結果的に仕事はなくなりませんでした。それはなぜか。新たな仕事が創成されたからです。
技術の進歩によって、誰もが仕事がなくなると言います。しかし人口に対する割合という点から見れば、私たちには多数の仕事があります。100年前には労働する資格を満たした人の3分の1だけしか働いていませんでしたが、現代ではそれが3分の2となり、新たな仕事には10倍もの報酬を支払っているのです。
私たちは、技術で成り立っているピラミッドの頂上部分に次から次へと新たな仕事を作り、その分、最下層の仕事を破壊していきます。技術のピラミッドはつねに上へ上へと上っていくので、仕事がなくなることはないのです。
1870年、アメリカには5万人の大学生がいました。しかし今日では1200万人を越えています。私たちは進化する教育の力によっても、技術のピラミッドを高めているといえます。
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