76日間にわたった武漢の封鎖は解除されたが、リスクは山積。政府も制圧に自信を持っていない。
世界で最初に新型コロナウイルスの感染爆発が起きた湖北省武漢市で、76日間にわたり続いてきた都市封鎖が4月8日に解除された。当日午前0時には市内の高層ビル群がライトアップされ、祝賀ムードを演出した。
中国全土が喜びに沸いたこの日、武漢から2600キロメートル余り離れた北方の小都市がひっそりと厳戒態勢に入った。ロシアとの国境に位置する黒龍江省綏芬河(すいふんが)市だ。いわゆる「担ぎ屋」による小商いのメッカだが、現在はロシアとの人の往来が止められている。
中国の新型コロナとの戦いはまだ終わっていない。むしろ「第2波」への緊張は高まっているのだ。
第2波への警戒で一致
3月末に武漢の封鎖解除が決まり、清明節の連休(4月4~6日)に中国の観光地には人波があふれた。この様子に、独立系メディアの「財新」は第2波到来へ警鐘を鳴らした。「無症状感染者、治癒後の再陽性化、国外からの流入など、非常に大きな不確実性が残っている。再び大流行のリスクに直面する可能性がある」(4月7日付財新ネット)。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら