不気味に広がる新型コロナウイルス。わかってきたこと、わからないことをQ&Aで整理してみた。
Q 新型コロナウイルスはどんなウイルス? どんな動物から広がったのか。
A ヒトに感染するコロナウイルスは7種類あり、そのうち4種類は日常的にヒトに感染し、風邪の原因の10~15%を占めている。感染しても軽症だ。
一方、重症の肺炎を引き起こすウイルスは3種類。SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスと、MERS(中東呼吸器症候群)ウイルス、そして新型コロナウイルスだ。3つはもともと、ヒト以外の動物を宿主としていた。
SARSは2002年に中国・広東省で発生し、世界で8000人を超える感染者を出した。致死率は約9%。コウモリ(あるいはハクビシン)のウイルスがヒトに感染し、そこからヒトの間で広がった。
MERSは12年、サウジアラビアを中心に中東地域で発生し、2000人以上が感染した。統計上の致死率は30%を超えるが、潜在的な感染者の多いことが抗体検査によってわかっており、それを勘案すると致死率はもっと下がる。このウイルスはヒトコブラクダを宿主にしていた。
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