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アビガンは年内にも承認へ 期待できる治療薬はどれか

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日本で有望視されている候補薬は5つ。アビガンのほかレムデシビルにも期待。

インフルエンザ治療薬として備蓄されているアビガン(提供:富士フイルム)

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新型コロナウイルス感染症の拡大で待ち望まれる治療薬。現在、日本で有望視されている候補薬は、「アビガン」「レムデシビル」「カレトラ」「オルベスコ」「フサン」の5つだ。

中でもアビガンは、安倍晋三首相が4月7日に緊急事態を宣言した記者会見で、「すでに120例を超える投与が行われ、症状改善に効果が出ているとの報告も受けている」と述べるなど期待が高い。

アビガンは、富士フイルム富山化学が承認を取得した日本発のインフルエンザ治療薬で、ウイルスの増殖を防ぐ効果がある。中国科学技術省が3月、アビガンの後発品で有効性を示す臨床試験の結果が得られたと発表し、有力候補となった。しかしその後、発表論文の一部が取り下げられた。その理由は不明だ。今のところアビガンは、その治療効果に期待する見方と、冷静な見方とが交錯している。

日本では富士フイルム富山化学が3月末、新型コロナの適応で臨床試験を開始した。6月末に試験を終了し、速やかに申請準備に入る予定だ。試験結果や申請時期によるが、早ければ年内に承認され、正式に新型コロナ治療薬として使える可能性がある。

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