頭打ちの市場で激戦が続く中、成長・高配当が期待できる企業は?
かつては外食銘柄といえば、決算発表月あるいは配当や株主優待の権利確定日近辺に、株価が少し動く程度だった。それがここに来て、既存店動向の浮き沈みの激しさなどを映し、株価が大きく上下する銘柄も出てきている。
エース証券の澤田遼太郎アナリストは、「外食銘柄はボラティリティー(株価変動率)が高くなってきた。月次売上高を反映して動くこともある」と語る。お宝銘柄を掘り当てれば、キャピタルゲインを取ることもできるというわけだ。
頭打ちの国内外食市場において、今後も成長しそうな会社、利益を上げている会社はどこなのか。低成長でも配当をしっかりもらえる企業はあるのか。最新版『会社四季報』を基に、4つの指標から「お宝銘柄候補」を探っていこう。
1. 今期増収率|「町田商店」のギフトが首位
まずは成長性を見る指標としての増収率ランキングから。外食の場合、もちろん既存の国内事業で成長するケースもあるが、少子高齢化で市場が伸びない中では、海外展開やM&A(合併・買収)、収益源の多角化による売り上げ増もカギとなる。
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