ワタミ会長「どこに向かうのか社員は迷っていた」 渡邉美樹 会長兼グループCEOに直撃

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わたなべ・みき 1959年生まれ、明治大学商学部卒業。佐川急便で開業資金300万円を貯め、84年にワタミ創業。2013年に会長を辞任し、自民党公認で参議院議員に全国比例区から立候補し初当選。19年の議員引退後、7月に取締役就任、10月から現職。(撮影:尾形文繁)

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外食大手・ワタミの創業者である渡邉美樹氏が、電撃復帰した。参議院議員を経て、2019年7月にワタミの取締役に戻り、10月には代表取締役会長に就任した。

ワタミの19年3月期業績は売上高947億円(前期比1.8%減)、営業利益10.6億円(同61.8%増)と増益だったが、営業利益率1.1%と低水準だ。今後どのような再成長戦略を描くのか。

──会長辞任以降、ワタミをどう見ていましたか。

私の時代はよくも悪くもトップダウン。ほかの役員や社員は指示を待つ傾向が強かった。ところが15年に清水邦晃現社長に代わってから、自発的な考えを持つ社員が増えた。

議員の期間に私がワタミから離れたことは、結果的に会社にプラスになった。介護事業を売却した15年ごろから創業者かつ筆頭株主として、2週間に1回、3時間ずつ役員から方向性など相談を受けていた。年数回は全社員を集めて創業者講話もしていた。ただそれだけでは、会社への影響力は大してなかった。私が一時的にワタミから離れたことで、ボトムアップ型の組織ができた。

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