江戸時代の屋台を起源とし、気軽に食べられるファストフードとして古くから庶民に親しまれてきた立ち食いそば。その多くが、今ではチェーン店となっている。そのうち3大チェーンといわれるのが、「名代 富士そば」「小諸そば」「ゆで太郎」だ。
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3社とも未上場
最も古いのが1971年創業の富士そばで、74年に小諸そばがそれに続いた。ゆで太郎は94年の創業と、その2店よりも後発だが、2020年1月時点でのグループ全体の店舗数は204店舗と、3大チェーンの中では最も多い。ちなみに富士そばは132店舗、小諸そばは約80店舗なので、圧倒的なトップである。
立ち食いそばチェーンは、ほとんどが未上場だ。小資本で運営できるため、上場による資金調達の必要がない。また、なじみの日常食であり、急成長を目指すのではなく、コツコツと収益を積み上げていく方針なのであろう。
安く手軽にそばが食べられるという点では共通している3チェーン。しかし、出店傾向を見るとそれぞれのカラーや経営戦略がわかる。
富士そばは都心の駅前立地、それも改札を出て数歩歩けば、目につく場所に集中している。創業者の丹道夫会長が「富士そばは不動産業である」と明言しているように気軽に利用できる立ち食いそばだからこそ、誰の目にも留まる物件にこだわって出店してきた。
ところが、最近は駅前立地という鉄則こそ変わらないものの、練馬区や板橋区など郊外への出店が増えている。立ち食いそばのメインターゲットであるビジネスパーソンが少ない土地なのだが、意外にも地元の高齢者やファミリー客などに人気だという。都心部の物件不足もあって始めた郊外出店は、顧客の開拓につながったようだ。
小諸そばは都心のオフィス街に多く出店している。店舗数については、昨年と変わらず。その代わり店舗改装に積極的で、テーブル席を増やすなど以前よりゆったり食べられるレイアウトに変えている。
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