有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #ストレイナーレポート

米アプライド・マテリアルズの最新決算が映す「AI半導体の供給逼迫」 顧客は2年先まで発注を確約

9分で読める 有料会員限定
業績は過去最高

INDEX

米アプライド・マテリアルズ(AMAT)は、半導体製造装置の世界最大手です。成膜、エッチング、検査など、チップ製造の幅広い工程をカバーする装置を手がけます。顧客にはTSMCやサムスン電子、インテルなど世界の主要チップメーカーが名を連ねます。装置販売に加え、納入後の保守・改善を担うサービス事業も収益の柱です。

同社は2026年8月13日、2026年5〜7月期の決算を発表しました。売上高は前年比25%増の91億ドルで、四半期ベースの増収額として過去最大を記録しました。調整後EPSは前年比41%増の3.5ドルです。AI向け半導体の生産投資が需要を押し上げており、決算説明会では経営陣が業界の構造変化を具体的に語りました。

顧客が「8四半期分の予測」を提出する

本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

半導体装置業界は、需要が数年周期で急変する「シリコンサイクル」の代名詞でした。今回の説明会では、その前提を覆す発言が相次ぎました。ゲイリー・ディッカーソンCEOは「最大手顧客は長期のコミットメントと、8四半期分のローリング予測を提供している」と述べました。装置メーカーが2年先までの詳細な需要データを受け取る状況は、従来にない光景です。

ブライス・ヒルCFOは、変化の中身をさらに具体的に説明しました。顧客からは従来より長いリードタイムで発注書を受け取っているといいます。加えて、キャンセル料や特急対応料といった条項も契約に組み込まれるようになりました。需給の逼迫が、発注の在り方そのものを変えています。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数