有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #外食頂上決戦

スターバックスの「地域密着」戦略 SNSで話題になる店舗も

3分で読める 有料会員限定
神戸北野異人館店は明治時代の洋館と融合している

スターバックスには、「リージョナルランドマークストア」と呼ばれる特別な店舗がある。2005年から展開しており、世界遺産の神社の参道など日本の象徴的な場所で、地域の歴史や伝統工芸などを織り込んだ建築デザインを採用。その数は現在25店舗で、人気が高く観光地化することもある。

最も有名なのは、富山県の富岩運河環水公園内に08年9月に開業した「富山環水公園店」だ。ガラス張りの窓からは、広々とした緑の芝生や、公園のシンボルである橋や水辺の景色を一望できる。世界で最も優れたデザインの店舗を競うグループ内コンテストで08年に最優秀賞を受賞。公園と調和した風景が有名となり、「世界一美しいスタバ」として有名になった。

07年度の公園利用者数は70万人だったが、スタバ開業による知名度上昇などの効果を受け、18年度には213万人にまで増加。富山県で公園事業を担当する職員も「ただきれいな公園があるだけでなく、スタバによって飲食も楽しめるという付加価値が生まれた」と話す。

ガラス張りの店舗から風景を楽しめる富山環水公園店

債務超過がついに解消

街のよさの再発見に役立った店舗のほか、街の歴史に溶け込んで有名になった店舗も多い。その1つが、09年3月に兵庫県で開業した「神戸北野異人館店」だ。スタバが登録有形文化財に出店した最初の事例である。インスタグラムなどのSNSをのぞくと、白と緑の瀟洒(しょうしゃ)な外観を撮影した投稿が数多く現れる。

リージョナルランドマークストアは増加中で、20年3月に東京・新宿御苑内にも出店予定だ。都心にある広大な自然が外国人観光客から人気の庭園だが、スタバの店舗はさらなる呼び水になると考えられる。ほかにも、3月に長野・善光寺の仲見世通りに出店予定だ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数