日本人の和食離れが進んだと言われていますが、お正月はやはり和食ざんまいの方がほとんどでしょう。ここ近年では、お重箱に入ったおせち料理はもちろん、コンビニにもおせち用の縁起の良いメニューが単品で並んでいますね。お正月は野菜が不足しがちなので、代表的な野菜が摂れるメニューと謂れ、その食材がもたらす健康への影響をご紹介します。
三段重では、いちばん上の一の重が「祝い肴」と呼ばれ、甘めのお料理が中心に並び、二の重に「酢の物」や「焼き物」、三の重に「煮物」料理が入ります。
・栗きんとん…裕福な年に
栗きんとん。薩摩芋と栗を「黄金」に見立てた縁起もの。おせち料理はビタミンCが含まれる野菜が少ないので、ビタミンCが摂取できる薩摩芋は貴重ですね。薩摩芋や栗には食物繊維も豊富なので、食べすぎには注意が必要ですが、実は冬太り対策にも◎!
・紅白なます…長寿と平安を願う
大根とニンジンを紅白に見立てた甘酢漬け。大根は食べすぎた胃を守るジアスターゼ、ニンジンからは胃の粘膜を健康にするβカロテンが摂取できます。ストレスは胃に来ると言いますが、胃が丈夫なら平安なビジネスイヤーに一役買うかもしれません。
・酢レンコン…先見性
レンコンは穴が空いていることから、遠くまで見通せる、先見性のある一年を祈願して食べられます。ネバネバ成分のムチンが胃腸を丈夫にしたり、また乾燥から肌を守る効果も期待できます。
・にしめ…たくさんいただき、健康を願う
ごぼう、レンコン、里芋、ニンジン、しいたけ、彩に絹さやなどが使われています。スルーする人が多い「にしめ」ですが、野菜を数種類同時にいただくと、足りない栄養素を補い合って、体の各器官を健康に保つ効果が期待できます。新年の健康を願うなら、野菜を1種類ずつでもつまむようにしましょう。
まだまだおせち料理には書ききれないぐらいの数々のお料理と謂れがあります。新年の健康と、仕事運アップのためにも、お正月の野菜不足を解消して、素晴らしいスタートを切ってください!
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まるた みわこ / Maruta Miwako
美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。
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