【産業天気図・百貨店】足元は客足に明るさ、新年は新店も。だが業態衰退のトレンド続き「曇り」の景況感
とはいえ、インターネットショッピングやディスカウント業態が普及するなかで、百貨店の相対的魅力が高まった結果ではない。「これまでの百貨店は大都市の好立地に5万~8万平方メートルの店舗を構え、高額・高級商品に過度に頼りすぎていたと自覚している。今の百貨店業界の売り上げ減は、景気後退による一時的なものではなく、構造的な減少である」(Jフロント リテイリングの奥田務会長兼CEO)。
そんな中、11年は西日本を中心に新店が相次ぐ。3月の博多阪急、4月の京都丸井(阪急跡)、大丸梅田の改装開業、5月の大阪三越伊勢丹などである。“業態衰退”も指摘されるなかでのキャパシティー拡大は吉とでるのか目が離せない。
(高橋 由里=東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら