東芝でフラッシュメモリ開発の技術者、その後、大学に転じた竹内健中央大学教授。米スタンフォード大MBA(経営学修士)でもある。文系と理系、日本と米国、企業と大学と、さまざまな視点から技術者を見てきた。今年、『10年後、生き残る理系の条件』を刊行した。技術者は何をすべきか。その条件を聞いた。
──東芝やシャープなどの大手電機メーカーで多くの技術者がリストラされています。
かつての花形商品だったパソコンやテレビのような商品がコモディティ化(陳腐化)しているということは、残念ながらその技術やエンジニアもコモディティ化しているということです。コモディティ化のスピードは年々増しており、エンジニアはうかうかしていられない。
大手メーカーを辞めた技術者は多くいるが、考え方やスキルを切り替えなければ転職は難しいのかもしれない。電機業界が冷え切っている以上、求人の多い業界へ移るしかない。考え方やスキルの切り替えは社内にいるときにやったほうがよいが、それが難しければ大学の研究員として修行しながら需要のある分野を勉強すると、転職できる可能性が高まる。いわば大学をキャリアチェンジの踏み台として使うのです。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら