「理数が得意」「将来は研究者かエンジニアの道に進めたら」──。理工系に進路を決めたら、何を基準に志望校を決めればよいのだろうか。学費、研究環境、立地条件、ネームバリュー、就職力。文系と比べて授業料が高く、大学院への進学者も多い理工系は、偏差値だけで決めることは難しい。
国公立では、一部の推薦入試などを除きセンター試験が必須となるため、国語と地理歴史・公民を含めた5教科7科目の対策が必要だ。2次試験では理数科目が中心となるが、東大や京大は国語も課している。私立は、早慶をはじめほとんどの難関大で理科、数学、外国語の3教科入試がスタンダード。私大に的を絞ってしまえば、理数と外国語に特化した効率的な対策が取れるだろう。
理工系の受験生は文系受験生よりも国公立志向が強い。こうした傾向は地方に行くほど高くなる。駿台予備学校の石原賢一進学情報センター長は、「地方の成績上位者はまず地元の旧帝大を目指す」と話す。Z会の大学受験事業部コンタクトセンターの山邊圭祐氏は、地方は親の意見も大きく影響すると指摘する。「上京して私大理系に進むと年間100万円以上の授業料のほかに下宿代がかかる。就職も首都圏の企業などが中心。地元に残ってほしいと思えば、近くの国立大を勧めるケースが多くなる」(山邊氏)。
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