電 通
デジタル化が進み 理系学生に熱視線
「求む、理系頭脳」
電通は2017年の新卒採用ホームページに、このメッセージを大々的に掲載した。広告代理店といえば、バリバリと営業をこなす体育会系や、クリエーティブな人材が働くイメージが強い。研究室で日々実験にいそしむ理系学生には、縁遠い世界のように見える。
実際に15年4月入社の新入社員のうち理系出身者は25%。根橋敬・電通人事局採用部長によると、応募者に占める文系学生の割合は約8割だという。広告代理店に対するイメージが先行し、理系学生の就職先の選択肢に入っていないことが影響している。しかし「理系の社員が電通で活躍できるフィールドは、時代とともにどんどん広がっている」と根橋氏は強調する。
外向きの理系を採用
背景にあるのは「デジタル化」。インターネットが普及し、アドテクノロジー(広告配信技術)が広がる中で、広告業界も技術の世界とは無縁でいられなくなっている。
たとえばデジタルマーケティングの分野では、広告に対する消費者のデータを解析することで、広告効果を上げることができる。さまざまなデータやテクノロジーを駆使すれば、従来とは異なる表現方法で広告作品を生み出すことも可能になった。電通社内では「クリエーティブ・テクノロジスト」と呼ばれる社員を近年輩出している。
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