増田セバスチャンが描く“カワイイ"の原点 『くるみ割り人形』で見えた女の子の気持ち

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増田セバスチャン(ますだ・せばすちゃん)
1970年生まれ。1995年に"Sensational Kawaii"がコンセプトのショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープン。以後、アートディレクター・アーティストとして、原宿Kawaii文化を発信。2009年よりワールドツアー「Harajuku"Kawaii"Experience」を開催。2011年きゃりーぱみゅぱみゅ『PONPONPON』MVで世界的に注目される。2014年に初の個展「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」をNYで開催した。(撮影:梅谷 秀司)

10代や20代前半くらいの女の子はピュアで、反応がストレートなので、彼女たちに日和った瞬間に彼女たちは冷めてしまう。それには気をつけています。だから女の子の側にすり寄ることはしません。むしろ彼女たちに突き刺さるような新しい世界を提示して、あなたはこれが好きですか? 好きならこっちに来てくださいという意識でやっています。

――やはり女の子は追いかけると逃げていくというものなのでしょうか?

そうですね。それが10代の女の子特有の感情だと思います。流行っているものに反発して、そういったものは好きじゃないと言いがちな年頃じゃないですか。そういう部分に対して応えてあげることが必要なのかなと思っています。

女の子は時代とともに変わった?

――ずっと原宿でお店を開いている中で、いろいろな女の子を見てきたと思うのですが、彼女たちは時代とともに変わったと思いますか? それともベースは変わらないなと思いますか?

もちろん時代は流れていて、流行や環境は変わっていますが、その中でも女の子自身の気持ちはまったく変わっていないなと思います。

――増田さんが手掛ける店「6%DOKIDOKI」は原宿カルチャーの代表的なショップと言われていますが、こちらは原宿だけの展開ですか?

(C)1979,2014 SANRIO CO.,LTD.TOKYO,JAPAN

一時期は、全国に5店舗あったんですが、今は原宿本店と海外配送も対応しているwebショップだけにしています。地方にお店を出していた時は、そこに合わせて商品を作るようになってしまった。原宿発信とうたっていたのに、「何をやっているんだろう」という反省があり、今は原宿だけにしています。

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