『寄生獣』山崎貴作品の本当の魅力とは?

「VFX"も"すごい、という作品を作りたい」

©2014 映画「寄生獣」製作委員会
 1300万部を突破した岩明均の伝説的傑作コミックを映画化した『寄生獣』が11月29日に公開された。
 人間に寄生し、捕食する新種の寄生生物「パラサイト」が地球の生態系に突如登場する。平凡な高校生である泉新一は、右手に寄生したパラサイト「ミギー」との奇妙な共同生活を送ることになる。人間の言葉や文化を覚え、普通の人間の生活の中に溶け込もうとする新一たちだったが、やがて彼らは、人間社会の中に一大ネットワークを築こうとするパラサイトたちとの戦いを余儀なくされることになる――。
 本作のメガホンをとったのは、日本映画界が誇るヒットメーカーの山崎貴。実写化不可能と言われてきた本作の映画化を熱望したという彼に、本作に込めた思い、そして複数のプロジェクトを進めるうえでの時間術などについて聞いた。

 

――ここ1年、山崎監督が手掛けた『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』が興行収入80億円を突破しました。その余韻が残る中での本作の公開は、周囲から「当然『寄生獣』もヒットさせてくれますよね」という期待があったと思います。そういったプレッシャーを感じましたか?

それは感じましたね。みんなの期待値が上がっているようですが、こういうものは結局、何が当たって、何が当たらないのかはわかりませんから。自分としては「日本の映画の興行の平均値っていくらだかわかっているんですか?」と言いたいところです(笑)。ただ(「ドラえもん」を3DCGで作った)『STAND BY ME ドラえもん』も最初は大変な企画だなと思いながらやっていました。予告編が出たときも、のび太が変だとか言われ続けてきたんです。

自分がやりたい作品を手掛けてきた

©2014 映画「寄生獣」製作委員会

『永遠の0』にしても戦争映画なんで、お客さんは15億円分しかいませんよと言われました。どんなに頑張っても『男たちの大和/YAMATO』の興収50億円が戦争映画に来るお客さんのマックスですよ、と。だからそんなに当たるとは思っていませんでした。ただ、予算がかかった映画なので、あまり損はさせないようにしたいなというのはありましたが。

基本的にやりたい作品をやってきた延長線上に『寄生獣』があります。今回も僕の中ではやりたいようにやったし、スタッフも頑張ってくれました。

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