映画館に行ったことのない人を動かした
――タイでは本作が、『アナと雪の女王』を抜いてナンバーワンを記録したそうですが、監督自身はヒットした理由をどう分析しているのでしょうか?
自分ではなぜヒットしたのかは分からない。自分が観たい映画を作っただけですから。(タイ人なら誰でも知っている)「プラカノーンのメーナーク」の伝説を映画化した作品としては、すでに決定版ともいうべき作品があるので、もし僕がやるとするならば、まったく新しい形のものにしたかった。「プラカノーンのメーナーク」の伝説は、妻の側から語られることが多いが、それを夫側の視点から描き、さらに愉快な仲間たちを一緒に登場させた。それこそが本当に僕の観たいものだったのです。
――『愛しのゴースト』はどれくらいの公開規模だったのですか?
大作が何本も公開される時期でしたが、『G.I.ジョー バック2リベンジ』と同じくらいのスクリーン数だったと思います。『愛しのゴースト』の前評判が高かったので、『G.I.ジョー~』は公開を1日早めたほどです。それでも初日の成績はGIジョーを抜いたんですよ。
――劇場にはどのような人が映画館にやってきたのでしょうか?
一週目に劇場にやって来たのは、若者を中心とした働いている世代の人たちでした。これは一般の観客のターゲット層でもあります。コメディ要素があり、しかも面白くて泣ける作品だとして、まずは映画を観た彼らの中から評判になりました。そこから口コミが広がって、小さな子どもから80歳の高齢者まで来場したと聞いています。80歳過ぎた人からは「生まれて初めて映画館に行ったよ」と言われたこともありました。
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