イギリス近代史講義 川北稔著
「経済成長」という概念は、ヨーロッパを中核として成立する近代世界システムの基本イデオロギーであり、真っ先に産業革命を成し遂げたイギリスは、その象徴的存在ともいえる。そんなイギリスは、日本にとって近代化と資本主義発展のモデルだった。しかし、その栄光も今は昔。
そのイギリスがいかにして世界を支配する大英帝国となったか、そして20世紀以降の衰退の原因を、西洋史の専門家として概観する。経済問題だけでなく、人々の生活全般までを含めた社会史となっているのも特徴だ。
「失われた20年」が指摘される日本は、イギリスと同じ轍を踏もうとしているのか。同国の近代史をひもときながら日本の未来をも見据える。
講談社現代新書 798円
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