「漢方」と「温灸」は本当に風邪に効くのか 不調のサインが出たらすぐに対処すべし!
んで。葛根湯は、未病段階からちょっと進んだところまでが対応なのだけれど、ペットボトル温灸は風邪の予防にも利用できます。温灸は未病にすらさせないためにも使えるのですよ。
この場合、どこを使うかが問題。私の場合は、下肢にある経穴をよく利用します。失眠(しつみん)→湧泉(ゆうせん)→三陰交(さんいんこう)の3穴が定番です。この組み合わせはどの体質の方でも安心して使えます。
書籍には4つの体質ごとの温灸を紹介していますが、その体質ごとの施灸でも風邪予防に十分利用できます。
理由は、温灸自体がどの部位に行っても、身体の防御作用を強めるように働くからなのです。温灸を行うと、血液中の白血球の量が増えることは、様々な実験によって確かめられています。
長時間の「温め続け」には注意
施灸の白血球に及ぼす作用に言及した論文って、けっこうあります。白血球が増加することは、風邪に対する抵抗力がアップするということが考えられますよね? これ、どこの経穴に施灸するのでも別に効果が変わらないばかりか、なんと、ツボに当たってなくても効果が出るのです。理由は、火傷を起こしたときに傷を治し感染症から身を守ろうとするとき同様、白血球が増える作用を温灸でも惹き起こせるから……なんだそうです。
これから寒い季節が始まります。ペットボトル温灸の利点は、火を使わないから布団の中に持ち込んで施灸できること。布団の中で4つの体質ごとの温灸を行うか、寝っころがって失眠→湧泉→三陰交の3つをペットボトルを適当に踏んづけたり足で挟むようにしてものぐさ施灸して、そのまま温かいペットボトルを布団の中に転がして、暖房代わりに利用してください。
気をつけないとならないのは、ペットボトル温灸は湯たんぽじゃないから、温灸を行う際は、皮膚にくっつけたままにして温め続けないこと。
足元を温めるために湯たんぽとして使うのは構わないんだけど、温灸目的で皮膚に押し当てっぱなしにしてしまうと、本当に火傷を起こしたりするし、温熱刺激に慣れてしまってお灸の効果が得られなくなってしまいます。
なかなか熱く感じない人も、必ず3~5秒で一度体から離し、回数を重ねるようにしてやってくださいね!
プレタポルテの関連記事 子育てへの妙な圧力は呪術じゃなかろうか(若林理砂)ヘヤカツ流!部屋が片付けられない人の5つの罠(部屋を考える会)
山本さん、30代になりたての自分に3つアドバイスするとしたら?(やまもといちろう)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら