ゴルフ「アマの懐事情」今年激変するかもしれない スポンサー契約解禁による期待と懸念される点

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アマチュアのを金銭をめぐる環境が大きく変わります(写真:Fast&Slow/PIXTA)

本格的な春のゴルフシーズンが始まった。一般のゴルファーはもちろん、プロも女子ツアーが開幕、男子ツアーも4月に開幕する。今年、ゴルフ界に大きな変動が起きる可能性がある。アマチュア(以下、アマ)のゴルフバッグやウェアに「企業広告」を露出させる時代になるかもしれない。

先にこのコラムで今年1月1日からのアマ規定改訂の概要は紹介した(『プロより稼ぐ人も?ゴルフ「アマ資格」改訂の衝撃』参照)。最大の改訂点とされるのが、アマが大会で10万円を上限に賞金を受け取れることになったこと。プロとアマを単純に分けていた「賞金」の一線がなくなった。

ただ、今季開幕した女子ツアーは日本女子プロゴルフ協会がこれまでどおり、アマに賞金を出さないことを決めている。4月に開幕する男子ツアーの日本ゴルフツアー機構、シニアツアーの日本プロゴルフ協会、秋に日本オープンなどを行う日本ゴルフ協会はまだ決まっていないという。ツアー規定の改訂や記録を集計するシステム変更の問題もあり、プロのツアーですぐに「アマに賞金」とは踏み切れないようだ。

広告やスポンサーの制限も撤廃

改訂点の中で賞金以上にアマゴルフ界に転換をもたらすとされるのが、「すべての広告、関連費用、スポンサーシップの制限の撤廃」だろう。これまでアマが大会に出場するための旅費や、使用するクラブなど用具については自費だったのが、スポンサーシップを受けられる、誰かに費用を出してもらえるようになった。

この制限撤廃は、潜在的に金銭的な問題を抱えている多くのアマ、金銭問題が壁に思えているこれからのアマにとって、「出ていく一方」だった経費などを「回収できる」「増やせる」環境に変わったということだ。

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