有名な「QLCにおける5フェーズ」
QLCのことを検索すると、必ずといっていいほど論文が引用されているのがロビンソン氏だ。
とくに「QLCにおける5フェーズ」は有名で、目にしたことがある若者も少なくないだろう。
【フェーズ1】
仕事、恋愛、あるいはその両者において、自分がした選択のせいで閉じ込められてしまっているように感じる。いわゆる「自動操縦」の状態。
【フェーズ2】
「ここから抜け出さなければ」と感じ始め、「思い切って飛び出せばなんとかなるのでは?」という想いが募っていく。
【フェーズ3】
仕事を辞めたり、恋愛関係を終わらせたりして、自分を閉じ込めていたものと決別。あらゆるものから距離を置き、自分が誰であり、何をしたいのかを見つけるための「タイムアウト」状態に入る。
【フェーズ4】
ゆっくりと、だが着実に、人生を再建し始める。
【フェーズ5】
自分の関心や目標に合致したことに、熱意をもって取り組むようになる。
上記の5フェーズに心当たりのある人は少なくないだろう。心当たりのな
い場合は、『(500)日のサマー』や『花束みたいな恋をした』の主人公たちを想像すればイメージしやすいかもしれない(とくに『花束~』の麦と絹は、QLCの二形態「ロックアウト(ちゃんとした大人になりきれていないと感じる)」「ロックイン(大人であることに囚われ、本当の自分を見失っていると感じる)」を象徴しているかのような人物造形だ)。



















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