「最後まで読んでもらうメール」に学ぶ3つの法則 返事がもらえない営業マンのメール文面とは?
その反面、相手がこのメッセージを読んで、感じ入るところもありません。読んだ相手は「ああ、形式的な謝罪のメールが来たな」と思うだけです。相手の心を変える効果はというと、ほとんどないでしょう。
責任逃れのために予防線を張っていることも問題です。「アルバイトのやったこと」「日ごろから指導している」といった言葉で、少しでもことを優位に運ぼうという意図が透けて見えます。
こうしたダメな部分を取り去ったうえで、いさぎよくストレートに書いてみると、こうなります。
差はわずかです。それでも、お客さんの不快感を薄め、謝罪を受け入れてもらうためには、一つひとつのチャンスに、ベストを尽くしていくしかありません。たとえわずかであっても得点を稼いだほうがいい。ビジネスでは、メールや文書のやりとりの一つひとつで、最終的に信頼が築かれたり、崩れたりするものです。
予防線を張った文章では、何度やりとりを繰り返しても、相手の心に入り込むことはできないのです。
字面のよさは、身だしなみのよさと同じ
つい読んでしまう文章と、「さあ読むぞ」と覚悟しなければ読めない文章の違いは何だと思いますか? それは「字面」の善し悪しである、というのが持論です。
字面とは、文字の並びを見たとき、なんとなく受ける全体的な印象のこと。すっと読める文章には、「字面のよさ」があるのです。
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