「最後まで読んでもらうメール」に学ぶ3つの法則 返事がもらえない営業マンのメール文面とは?
では、気軽に読んでもらえる「いい字面」とは、どんなものでしょうか。
ひとつに、「白っぽいこと」が挙げられます。
当たり前ですが、漢字を多用すると、パッと見たとき紙やモニタ面が黒っぽくなります。反対に、ひらがなや改行が多いと、見た目が白っぽくなる。
こんな文章はどうでしょうか。
「大観音島事件当時の特捜部長・蛇島基樹検事が調べた元官房長官・和邇浜健太郎の政治資金規正法違反事件で、次の新事実が判明した」
ライター業界では「お経」と呼ばれています。
漢字ばかりの文章が続くと、字面は黒っぽくなり、堅苦しい印象を受けます。固有名詞が多いとはいえ、改善の余地はあります。カッコを使い肩書きを整理する、「新事実が判明した」を「新しいことがわかった」と言い換える、などすれば、もっと読みやすくなります。
文章の技といえば、うまい言い回しや修辞法など高度なものと思われがちですが、それだけではありません。繰り返しチェックして誤字脱字をゼロにしたり、「お経」をなくしたりといった、基本的で地道な作業のほうが、はるかに大切です。
最初から最後まで字面によく気を配った文章は、パッと見ただけの人にも安定した印象を与えます。これは、ちゃんとツメを切り、ハンカチを忘れず持ち歩く身だしなみのよい人が、好印象を与えるのと同じです。
字面に気を配ることを、細かすぎる余計なこだわりなどと思ったら大間違い。ビジネスの目標達成という点では、大きな意義のある一手間なのです。
連絡メールでの誤解やトラブルを防ぐ「記号」の使い方
日本語の文章には、たくさんの記号が使われています。代表的なものでは、各種のカッコをはじめ、「……」「?」「!」など。
これらの記号は、連絡メールや回覧文書で使うことで、絶大な効果を発揮します。内容をパッと確認でき、読みやすく、トラブルが生じにくい文書を作ることができるのです。
部下や取引先に指示を出したいとき、メールを送る人は多いでしょう。しかし、次のような指示メールが来たらどうでしょうか?
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