「最後まで読んでもらうメール」に学ぶ3つの法則 返事がもらえない営業マンのメール文面とは?

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メールを営業ツールとして使うコツをお伝えします(写真:kouta/PIXTA)
対面での営業が減りメールでのコミュニケーションが増えてくると、相手にどのくらい真意が伝わっているのか、そもそもちゃんと文面を読んでくれているのか、不安になるもの。メール文が営業成績に繋がる営業マンにとっては死活問題とも言えます。メールを営業ツールとして使い倒すには、どこに気をつければいいのでしょうか。
あらゆる場面において読み手に響く、「人の心をつかむ文章」を書くには、プロの書き手たちの文章の手法を学べばいいと語る奥野宣之さんの書籍『心をつかむ文章術 無敵の法則』より、一部抜粋・編集してお届けします。

「いさぎよく」ストレートに書けば、うまく伝わる

文章を書くときは、保険をかけず、いさぎよくしましょう。予防線を張らず、言いたいことをストレートに書いたほうが、圧倒的に読み手に伝わります。

予防線を張らないという心掛けで、どのように文章が変わるか。

クレームへの謝罪メールを例に、考えてみましょう。

あなたの担当する飲食店で、アルバイトがお客さんの言動を揶揄してネットに書き込んだとします。それを見つけた当のお客さんが、謝罪を求めるメールを送ってきました。アルバイトを指導する立場の社員として、どんなふうに書けば、お客さんに申し訳ない気持ちが伝わるでしょうか。型通りに書くと、次のようになります。

×モヤモヤ文章
このたびは、当店のスタッフがお客様にご迷惑をおかけし、またネット上に失礼な書き込みをしたことについて、心よりお詫び申し上げます。
弊社では、日ごろから個人情報の取り扱いについての研修など、店舗スタッフへの指導をしておりますが、今回、ご指摘のようなお客様にとって不快きわまりない行為をしてしまいました。誠に申し訳なく思っております。
一人のスタッフがプライベート中に起こした不祥事とはいえ、弊社として、今回の事態を軽んじるつもりはありません。つきましては…(以下略)

「社会人のマナー」を教える本にあるような謝罪の文例ですね。型どおり、定石どおりに書けば、大外れはしません。火に油を注ぐリスクもないでしょう。

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