資格試験「落ちる人」「受かる人」の参考書の使い方 モチベーションの高い時期にやりがちなこと

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資格試験に忙しくても受かる人、時間があっても落ちる人の違いとは(写真:jessie/PIXTA)
一念発起して資格をとろうと勉強したものの、どこから、どう勉強したらいいのかわからない、という人は少なくありません。資格試験に忙しくても受かる人、時間があっても落ちる人の勉強法に違いはあるのでしょうか。効率よく合格を目指す忙しい社会人のために、多くの試験に一発合格してきた資格試験の達人、鬼頭政人氏が著書『資格試験に一発合格する人は、「これ」しかやらない 忙しい社会人のための「割り切る勉強法」』より、資格試験の勉強法を伝授します。

社会人と学生における「勉強の大きな違い」

「この資格をとろう!」。そう一念発起したものの、「何から始めればいいのか、わからない―」そう悩まれる方は少なくないでしょう。ただでさえ、忙しく、疲れている社会人が、やみくもに資格試験の勉強をして、一発合格できるとは到底思えません。

社会人の資格試験勉強には、やはり戦略が必要です。そもそも社会人は学生と違い、勉強する時間が限られます。大学受験までの勉強と、社会人になって資格試験の勉強をする最大の違いが、この「時間の制約」です。私は、勉強のパフォーマンスは、次の式で表せると考えています。

勉強のパフォーマンス=「効率」×「継続」

勉強の効率がどんなに良くても継続できなければ成果は出ませんし、逆に、効率が悪い勉強を続けていても成果は出にくいでしょう。効率を「質」、継続を「量」と言い換えることもできます。学生時代は、勉強の効率や質が少々悪くても、継続的に大量に勉強することで、それを補うことができました。

しかし、社会人になると、日々、仕事があります。残業しなければいけない日もありますし、子育てや家事など、家族のための役割もあるはずです。
学生時代よりも勉強に使える時間は限られてくるわけです。量が限られる以上、勉強の質を上げる、効率を上げることが重要になります。社会人が資格試験で合格できるかどうかの最大のポイントは、勉強の質、効率をいかに上げるかだと言えるのです。もちろん、どんなに効率良く勉強をしていても、継続できなければ、勉強の絶対量が不足してしまい、合格することはできません。

次ページ合格に直結するのに、なぜか多くの人が「やらないこと」
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