「料理はお母さん」発言の教育長を直撃 日本のPTA、やっぱり変です【PART2】

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家事・育児は、「手伝う」ものではなく、「共有」するものです(写真:Kzenon / Imasia(イメージア))
アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。

 

渋谷区の森富子教育長が、PTAの研修会で「食事を作るのはお母さん」という問題発言をしたことを、以前の連載「日本のPTA、やっぱり変です」で取り上げました。反響はとても大きく、この連載の中では破格に多い90万以上のアクセスと8000を超える「いいね!」をいただきました。

単なる揚げ足取りのように見えるかもしれませんが、私はこれは、男女共同参画社会基本法の理念に抵触する、看過できない問題だと考えます。私は全国の自治体で、男女共同参画に関して講演や研修を何百回とやってきました。その観点から見たとき、渋谷区の問題は明らかに根が深いと思われ、直接の面会を求めて、話を聞くことにしました。場所は渋谷区役所。まず発言の真意をうかがうことから始めました。

 

瀬地山(以下、瀬):東洋経済オンラインに書いた森教育長への批判と、(食事を作るのはお母さんであることを強調する)味の素のCMが性差別であると批判した記事、お読みいただいたかと思います。まずあのときの発言について、ご自身のお考えをお聞かせください。

森教育長(以下、森):うちはその時間帯に先に帰った人が作るという約束で、おばあちゃんやお父さんが作ることもよくあります。学校では朝起きれなかったり、食べれなかったりする子どもがいて、学校で不機嫌になったりするので、そういうことがないようにというメッセ-ジでした。

:先日、大阪府の教育長に、森教育長の発言を批判した「週刊金曜日」(9月26日号)の記事を見せたところ、「この発言はアウト」と即答されました。問題の深刻さをおわかりになっていらっしゃらないようです。女性に対してどれほど抑圧的に働くかわかりませんか?

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