「料理はお母さん」発言の教育長を直撃 日本のPTA、やっぱり変です【PART2】

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:研修会でそのとおりの性差別発言をなさったわけです。お伺いしていると、ジェンダーに関する理解がなく、古い考えを持っていらっしゃり、それが端々に出ています。さらに、それをこちらが指摘しても理解してくださいません。とすると、再発します。性別による分担度の差に対する問題意識がないのです。家事・育児は女がやるものだ、という発想を、頭の中にお持ちなのではないでしょうか。

:でも、私はそれをやってこれなかったので……。

:ご自身がやってこれなかったら、どうしてこの発言ができるのですか?

:(沈黙)

:この発言、安倍首相が言ったら、新聞の一面に載りますよ。それはわかりませんか?

:わかります。

:渋谷区の男女共同参画行動計画、お読みになりましたか? この「性別固定観念に基づく慣習・慣行の払拭」の意味、わかりませんか?

:食事を作るのはおかあさんで、働くのはお父さんっていう固定的な概念ですよね。そういうのは、絶対あってはならない。

:ではなぜ、この発言が出てくるのですか?

:だからホントごめんなさい。そのときはお母さんたちに向かって言ってしまったんです。

何が問題か、理解してくれない教育長

いやはや、まさか自分の住んでいる自治体がこんな初歩的な問題を抱えているとは思わず、情けなくなってきました。

教育長個人が、味の素の(母親ばかりが家事・育児をする)CMを見て、「私も頑張ってたなぁ」と感傷に浸ること自体はかまいません。問題なのはあくまで、教育長という立場で、研修の際に壇上から、「(食事を)作るのはお母さん」と、固定的性役割分業規範を強化する発言をしたことです。

しかもこれは単なる失言ではなく、彼女の意識を反映したものであることは、インタビューからよくわかります。固定的性役割分業の問題自体がわかっていらっしゃらないようなのです。

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