イオンはダイエーを再建できるのか? 止まらないスーパーマーケット市場の縮小

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ダイエーの平成26年2月期決算(2013年3月〜2014年2月)を見てみましょう。損益計算書(11ページ)から業績を調べますと、前の平成25年2月期は26億円の営業損失を計上しており、この期も74億円の赤字となっています。

短期的な安全性には疑問符

当期純損失も出し続けており、前の期はマイナス36億円、この期はマイナス243億円と、損失額が拡大しています。このように、ダイエーの業績は右肩下がりが続いているのです。

安全性はどうでしょうか。貸借対照表(9~10ページ)から中長期的な安全性を示す自己資本比率(純資産÷資産)を計算しますと、33.6%となります。この数字だけを見ると、安全圏に入っていると言えます。

ところが、短期的な安全性を調べると、かなり厳しい状態に陥っているのです。貸借対照表の「負債の部」から、借入金や社債などの有利子負債を計算すると、合計で444億円あります。資産合計3249億円と比較しますと、大きな額です。

一方、保有する「現金及び預金」は、150億円です。これが十分な水準か評価するために、「手元流動性(現預金や有価証券などのすぐに売れる資産÷月商)」を計算すると、0.2カ月分しかありません。

この指標は、大企業ですと1カ月分あれば、通常のオペレーションを行っていく上では問題ないと判断されています。

ただ、小売業や外食業などのように、安定して日銭が入ってくる商売は、それよりもかなり少ない現金でも回るのです。

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