黒の無地で面接に行った場合、面接官は服装について何も思わないはずです。ほとんど全員が黒の無地なので、特に変った感想を持つはずがありません。プラスでもマイナスでもなくニュートラルです。黒の無地のスーツで行けば、服装に関してリスクはありません。
しかし、ストライプを着ていくと3分の1の確率でマイナス評価を下されてしまいます。この差は大きいのではないでしょうか。わざわざリスクのあることをする必要はありません。服装などの外見で目立つのではなくて、中身で目立つべきです。発言の内容で自分を面接官に印象づけるようにしてください。
Q3:ブレザーはどうですか。
基本的にはやめたほうが無難です。どうしても目立ちます。採用担当者の反応はストライプのスーツと同様になるでしょう。
しかし、例外的なこともあります。化粧品会社を志望のある学生は、面接が終わった後に、「化粧品会社志望ならば、次回はもう少しおしゃれな格好をしてきなさい」と言われたので、次の面接ではブレザーにグレーのパンツをはいて行ったそうです。この学生は化粧品会社の内定を取りましたが、これは一般的なケースではありません。
Q4:ネクタイはどのようなものを締めたらいいですか。
派手すぎない色やデザインで、清潔感があればどんなネクタイでもかまいません。就活では赤系と青系で80%以上となっています。服装で目立つ必要はありませんが、ネクタイは戦略的に色や柄などを選ぶことができます。
みずほでは青系、三菱UFJでは赤系ネクタイ
たとえば、私が取材したある金融志望の学生は、みずほ系の会社に行くときは青系のネクタイを、三菱UFJ系に行くときは赤系のネクタイを締めました。会社のコーポレートカラーに合わせたのです。この学生は金融関係に内定を取りました。ネクタイの色がどの程度関係したのかはわかりません。しかし、みずほ系の金融機関へ行ったときにネクタイの色を褒められたそうです。
一方、会社説明会から最終面接までずっと同じネクタイだったという学生もいます。自分を相手に印象づけるために見た目が変わらないようにしたそうです。この学生は上場企業から内定を取りました。ネクタイが奏功したかどうかはわかりませんが、何としてでもその企業に入社したいという意欲が、全身からにじみ出ていたことでしょう。
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