リクルートスーツは、「黒系」を選べ! 服装で目立とうとしてはいけない

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また、ネクタイを数本用意しておいて、訪問先企業の雰囲気に合ったものに締め換えたという学生も知っています。確かに、明るめのネクタイをしている社員が多い会社もあれば、地味なネクタイを締めている社員が多い会社もあります。その会社になじむようなネクタイをして面接に臨んだのです。1日に数社の面接を受ける場合は、移動中にネクタイを取り替えたそうです。

Q5:夏は就活生もクールビズでいいのですか。

今年から就活スケジュールが変更されます。現4年生は3年の12月にエントリースタート、4年の4月から選考開始でした。しかし、現3年生から3年の3月にエントリースタート、4年の8月選考開始となります。梅雨や真夏にも就活することになります。

6月から9月までをクールビズ期間として、上着とネクタイの着用をしない企業はたくさんあります。昔は真夏でもビジネスマンはネクタイをしていましたが、最近は真夏にネクタイを締めているビジネスマンをほとんど見掛けなくなりました。

それでは、就活生はどのような格好をするべきでしょうか。「就活なのだから、上着もネクタイもするべき。保守的な企業が多いのでそのほうが無難」という考えがある一方で、「夏なのに上着とネクタイ着用では環境意識の低い学生と思われてしまうのではないか」という不安もあるでしょう。

夏期の服装についてはキャリアセンターに相談を

「会社がクールビズなのだから、会社訪問もそれに合わせたほうがいいのではないか」という意見がある一方で、「学生のくせに社員と同じ格好をしていると生意気に思われてしまうのではないか」という意見もあります。

おそらく、企業は学生にクールビズ期間はノーネクタイ、ノージャケットで来社するように言うと思うます。それでも、「たとえクールビズと言われても普通のスーツスタイルで行くのが礼儀なのではないか」「クールビズで行ったはいいが、周囲がみんなスーツとネクタイで決めていたらどうしよう」と考える学生がいるでしょう。

夏の服装については考え始めたら切りがありませんし、余計なストレスがたまるばかりです。この件については、就活生を混乱させないように経団連などの経済団体、または業界団体などが統一見解を発表するでしょう。こうした団体の統一見解に従ってください。大学のキャリアセンターは各方面から情報収集していますから、服装について相談すればきちんと対応してくれます。

省エネというのは国家的な課題ですので、真夏にネクタイ着用のスーツ姿で学生に就活させるということにはならないでしょう。おそらく企業のクールビズに合わせた服装で会社訪問することになるはずです。

また、公務員試験は以前から夏に行われており、半そでシャツで来るようにとの指示が出ていました。公務員試験の場合は官庁の指示どおりの服装で行ってください。ネクタイにスーツではマイナスに評価されてしまいます。

就活に関する悩み、質問は、こちらにお寄せください。

(撮影:風間仁一郎)

田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員

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たみや ひろゆき / Hiroyuki Tamiya

明治大学講師(学部間共通総合講座)、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)。東京都出身。明治大学経営学部卒業後、日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクに。2007年、株式雑誌『オール投資』編集長就任。2009年就職・採用・人事情報を配信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長となる。取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職

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