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コクヨ、中国で「スラムダンク経営」に挑む アニメを活用してチームワークを醸成

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  • 大城 昭仁 インヴィニオチャイナ 総経理兼CEO
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この取り組みは組織変革プロジェクトの一部として考えられたが、当初は「とはいえ、日本のマンガ、本当にみんな知っているのか?」という疑問があった。そこで、社員が一同に会する全体集会で聞いてみたところ、なんと、社員のスラムダンクに対する知名度は100%だった。以後、スラムダンクをチームワークの“バイブル”として、活用していこうということになった。

ここでクイズを1つ。このとき、コクヨの中国人社員の方々に「好きなアニメキャラクター」についてアンケートをとったのだが、みなさん、1位は誰だったと思いますか?

国誉商業の社員アンケート「好きなアニメキャラクター」の結果は、1位が『名探偵コナン』の江戸川コナン。2位がドラえもん、3位以下にはルフィー、ゾロはじめ『ワンピース』の各キャラクター(作品別ではダントツ1位になるが、キャラクター別では票が割れた。)、『スラムダンク』『テニスの王子様』、そして『ちびまる子ちゃん』『NARUTO』『銀魂』などのキャラクターがランクイン。想像以上に幅広くて驚きの結果だった。

チームづくりの要点を学ぶ

研修はかなり本格的

話をスラムダンクに戻そう。国誉商業ではスラムダンクが社内の研修でも活用されている。参加者は研修で、スラムダンクの場面を題材に話し合う。「誰のどのような行動が試合の流れを変えたか?」「なぜ、急にパスがつながるようになったのか?」「一番貢献したのは誰か?」、考えれば考えるほど、チームづくりの難しさと要点が分かってくる。

最後には、「自分はどのキャラクターの役割を目指すか?」「どんなチームを作りたいか?」とスラムダンクになぞらえて、今後の目指す姿を描く。また、社員旅行でも各キャラクター名をつけたチームに分かれ、チームワークを高める活動を行った。コクヨでは、今後もスラムダンクを題材としたさまざまな活動を行っていく予定である。

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企業では「部門間連携」や「シナジー創出」ということが求められるが、現実の部門と部門、人間と人間の間には、さまざまな“しがらみ”があり、素直にそれについて話すことは難しい。しかし、アニメのキャラクターに自分たちを投影することによって、一歩引いてものごとを見つめることができるようになる。チームワーク醸成にアニメを活用する意味はそこにある。

特に、日本のアニメに親しんだ中国の1980年代、1990年代生まれの社員にとってアニメは憧れや親しみを含んだものであり、特に活用する意味が大きいといえる。

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