セブンはつねに仮説検証を繰り返している。完成形はないのだ。つねに課題を洗い出し、改善を図っているのである。
セブンの取り組みから学べること。それは、市場の変化が急激な現代では、考えた仮説を確実に実行し、そのうえで検証結果から学ぶことが必要だ、ということだ。
そして重要なことは、それを愚直に継続し、市場からつねに学び続けること。仮説検証を1回行えば、必ず学びが1段階レベルアップする。ちょうど螺旋階段を1段ずつ登るように、仮説検証を数多く繰り返すことで、確実に学びが蓄積されていく。現状に決して満足せずにつねに課題を見つけだし、これをひたすら愚直に継続することが、圧倒的な差につながっていくのだ。
30年間かけて5回の挑戦を通じて進化し、さらなる高みを目指して進化し続けているセブンカフェからは、これがまさに成功のための王道であることが学べるのだ。
「1杯のコーヒーで読み解く、最新ビジネス戦略」の連載は、今回で最終回だ。本連載は、多くの反響をいただいた。愛読してくださった皆様に、厚く感謝申し上げたい。
本連載は、「ストーリーで学ぶグローバルコミュニケーション力」に続く東洋経済オンライン2回目の連載となった。また本サイトでお目にかかる機会があれば幸いである。
(撮影:今井康一)
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