「最高の父親」ブラピが泥沼離婚に陥った理由 アンジェリーナ・ジョリーはなぜ彼を憎むのか
そんなところへ、この魅力的な女性が現れたのだ。妻より6歳若いジョリーは、すでにオスカーも受賞し、「トゥームレイダー」など大作の主演も務めるなど、女優としても断然上。キャリアにカツカツしているふうもなく、飛行機を操縦するというかっこいい趣味ももっている。慈善活動にも熱心で、ギャラの半分を毎回寄付するともいう。さらに、すばらしい母親でもあるのだ。そんな彼女は、彼の目になんと刺激的に映ったことか。
ジョリーも、このセクシーな男性がそう感じていることを知っていた。幼いマードックス君がピットに「あなたは僕のパパなの?」と言ったのも、彼女がそう仕向けたのではないかと思われる。だが、心が通じ合っていると感じていても、ベッドシーンの撮影中、撮影用の下着を脱いで挑発するなどしても、父の不倫のせいで母が苦しむのを見て育ったジョリーは、「既婚者とは付き合わない」という自分のルールを崩さなかった。
それはつまり、ピットに決断を迫ったということ。そして、じらされるのに耐えられなくなったピットは、ついにアニストンとの破局を決めるのだ。そのニュースが世界を駆け回るやいなや、ジョリーはさっさと彼の子どもをお腹の中に宿らせた。彼がずっと切望してきた、自分の子ども。それを与えてあげたジョリーは、これにて完全な勝者となったのである。
その後、カップルには養子と実子がさらに加わり、8人の大家族として世界中を飛び回るようになった。アニストンと結婚していた頃には、取材でプライベートについて語るのを嫌がっていたピットは、いつも余裕たっぷりのジョリーに影響を受けてか、家族への愛を堂々と語るようになる。ジョリーはピットを「最高の父親」と呼んだし、ピットは、「飛び回る生活をこなせるのも、ママがいつもきっちりと準備をしてくれるおかげ」と語っていた。
ジョリーがブラピに抱いた「不満」
しかし、家の中では意見の相違もあったらしい。ミズーリ州の一般家庭に育ったピットは、子どもたちに、自分と同じように決まった学校に通い、安定した生活を送らせたいと考えていた。逆にジョリーは、世界のあちこちを訪れる生活を送るほうが子どもたちの教育に良いと譲らなかった。
破局後、ピットは、自分が「強いお父さん」でいたことを後悔しているとも述べている。「お父さんは絶対」というのは昔の家庭ではよくあったことだが、そんな彼の子育ての姿勢にジョリーは不満だったようだ。
そんな中でも、子どもたちの願いもあり、禁断の恋に落ちて10年経つ2014年にふたりは結婚。式場は、今回の訴訟の焦点であるシャトー・ミラヴァルだ。なのに、それからわずか2年後、ジョリーは離婚を申請するのである。
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